京都精華大学での講師のお仕事。
マンガ学科キャラクターデザインコースの1年生と3年生の授業1個づつさせていただいておりますが、別に可愛い女の子キャラクターの描き方とか教えてるわけじゃないですよ。
私は技術的なことはあんまり教えてないですね。
そういうのは他の先生が教えてらっしゃると思うので、絵の練習とは違う方向の授業してます。
なんというか、キャラクターデザインする時の自分の心の置き方の練習ですかね。
プロの方は当然備わってますけど、学生さんはコレ余り意識することないと思うので。
キャラクターデザインの依頼を与えて、その内容を正確に分析して、依頼通り忠実に、そして期待以上のものを上げてくることが出来るか、
…を評価してる感じ。
「依頼通り忠実に」が普段結構自由に絵を描いてると意外と出来なかったりするのです。勝手に自分で設定作っちゃったり。
あと「期待以上のものを上げてくるか」も結構難しいもので、依頼そのまま絵にしただけじゃ魅力がないので、依頼の制限内でどれだけ作家性を盛り込めるかを見てる。
まあ早い話が自己満足作品じゃなくて、依頼通り正確に、そしかつちゃんと人気出るキャラクター作ってこい、という練習ですね。
最後は校内で全然授業に関係ない学生さんに出来たキャラ見てもらって人気投票、その得票数によって成績つけるのが私の授業のパターン。
基本実力主義です。
プロの方は大抵普通に出来てることなんですけど、学生さんは結構四苦八苦してる方が多いですね。
まあこういう考え方はどっかで役に立つんじゃないかな、と。
学生さんは周囲の人と直接実力比べられて、かつ大勢から数字で作品評価される機会って
あんまりないだろうから、まあいい経験かな。と。
同人活動もなんだかんだで誰かとガチで競ったりはしない、1人でやる世界だからね。
どんな集団でも一位になることは難しいのです。
まあだいたい私はこんな感じで授業してますよ。
…というわけで、どうぞよろしく
人前で喋るのもだいぶ慣れてきたわ…。
……かわいい女の子の描き方は全くおしえてないですw